行政処分を受けた三井住友建設の新井英雄社長(左)と旭化成建材の前田富弘社長(右から3人目)ら=2016年1月13日、埼玉県さいたま市中央区(三尾郁恵撮影)【拡大】
施工不良に関する処分については、今後ボーリング調査の結果などを踏まえ、建築基準法に違反しているかどうかが確認でき次第、判断する方針。
≪信頼置き去り 「原因不明」で幕引き≫
横浜市のマンション傾斜問題で、元請けの三井住友建設など3社が行政処分を受けた。くい打ちデータ改竄の発覚から3カ月。同様の改竄は他社でも明らかになったが、国土交通省は「建物の安全性が損なわれたとは考えにくい」と問題の早期幕引きを図る構えだ。だが傾斜がなぜ起きたのかは解明されておらず、建設業界からは「このままでは信頼を回復できない」との声が上がる。
他社批判は封印
「処分を厳粛に受け止め、早急に再発防止策をとりまとめたい」。13日夕、国交省関東地方整備局で営業停止15日の処分を伝えられた孫請け業者、旭化成建材の前田富弘社長は神妙な表情を見せた。
傾斜をめぐり「原因はくい打ち以外にあるのではないか」「施工管理に落ち度はなかった」と責任を転嫁し合う姿勢を見せていた3社も、この日は他社批判を封印。それぞれ責任を認めたが、再発防止に関しては「施工体制の改善も含めて協議している」(新井英雄・三井住友建設社長)などと述べるにとどまった。