大型バス事業から撤退する方針を表明するバス運行会社「イーエスピー」の高橋美作(みさく)社長=2016年1月17日午後、東京都羽村市(共同)【拡大】
国交省の担当者は「指摘すれば改善するのが普通。虚偽報告は通常は考えられず、厳しく対処したい」と話している。
大型から撤退方針
一方、イーエスピーの高橋美作(みさく)社長は17日、取材に対し、大型バスを使う事業から撤退する方針を明らかにした。
高橋社長は理由について「国土交通省の監査を受け、運行上の管理の未熟さ、ずさんさを実感している」と説明。今後はバス事業を縮小し、営業所の廃止などを進めるとした。大型バスは事故後、運行を停止しており「お客さまを乗せて動かすことはない」と語った。
イーエスピーは、2008年に警備会社として設立され、14年に貸し切りバス事業の許可を得た。登記によると、資本金は300万円。
長野県警は17日、けがはないとしていた東京都府中市の大学生、高橋洋介さん(19)が、右前腕骨折などの重傷だったと訂正した。事故で死亡した14人以外の27人全員が負傷していたことになった。(SANKEI EXPRESS)