最終9区で京都の奥野有紀子(右)を抜く愛知の鈴木亜由子(中央)。左は兵庫の竹地志帆=2016年1月17日、京都市(代表撮影)【拡大】
昨年も9区を走り、トップからちょうど1分遅れでたすきを受けて猛追したものの、1位と3秒差の4位に甘んじた。区間序盤は「昨年の再現かな」と嫌なイメージが頭をよぎったものの、「同じ展開だ」と発奮材料に変えた。追い付くのがやっとだった前回の反省を生かし、勝負をつけるスタミナもしっかりと残していた。
リオ五輪シーズンへ弾み
昨年の世界選手権5000メートルで9位に食い込み、リオデジャネイロ五輪の有力候補に躍り出た。年末年始に左腸腰筋を痛めるトラブルに見舞われたが、年明け最初のレースに向けてきっちりと調整した。ともに世界選手権を戦った群馬の西原加純(かすみ、ヤマダ電機)は「抜かれてから気付いた。明らかに走りが違った」と感嘆するしかなかった。
愛知の米田勝朗監督は「まさか1分半以上の差を逆転できるとは思っていなかった。鈴木亜は並の選手とは違うなという感じ。彼女がいるチームで優勝できてよかった」と喜んだ。
幸先のいいスタートで、春のトラックシーズンへ弾みをつけた。24歳のホープは「日本選手権でしっかり勝ち、リオでもう一度チャレンジしたい」と明確な目標を口にした。