北朝鮮が4回目の核実験を行った翌日の1月7日、首都ソウルで金正恩第1書記を模した面を被って抗議デモを行う韓国の大学生ら=2016年、韓国(AP)【拡大】
最も恐れるシナリオ
左派系紙、ハンギョレは6日の社説で、「北朝鮮はすでに3回の核実験を経て、国連安保理の制裁をはじめとし、各国のさまざまな措置など幾重もの制裁を受けている。その渦中にあっても中朝貿易は着実に進められ、北朝鮮経済が息絶えることはなかった」と、暗に中国を非難した。
一方、同じハンギョレは10日に伝えた「ニュース分析」の中で、「中国だけに一方的“外交的損失”を強要する北朝鮮核問題の解決策は、再び失敗する可能性が高い」と予想。その理由として、「中国が原油の中断などをはじめ強力な制裁を行い、“効果を発揮する”場合、北朝鮮の経済事情の悪化で脱北者が増加し、これは(中国)東北3省地域の不安定につながる。北朝鮮が崩壊すると、中国に大規模な難民が流入したり、在韓米軍と対峙(たいじ)する状況もあり得る。これは中国が最も恐れているものだ」と説明した。
その上で、「北朝鮮が米国を打撃できるレベルの核兵器を保有していると確信するまでは、中国は動かないだろう」という米国務省の元副次官補(国際安全保障・不拡散担当)の冷めた見方を紹介している。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)