期せずして原点回帰
今年デビューから14年目を迎える。「この作品を書きながら気づいたことがあって。デビュー作『リレキショ』でも、実はこれぐらいの年の差を描いていたんです。向こうはファンタジーっぽい雰囲気の作品でしたが、期せずして原点回帰していたのだな、と」
物語は、みのりと透それぞれの視点で交互に語られる。透はもちろんのこと、みのりの感情や視点のリアリティーに「どうしてこんなに女心が分かるの!?」と驚かされる。「全然女の子の気持ち、分からないですよ(笑)。でも、デビュー作もそうですが、『どうしたら女性に喜んでもらえるかな?』とは考えていますね。僕は大学が工学系で男ばっかりの環境にいました。今は年をとって動きがスローになってしまいましたけど、気を張っていたころは、すごく女性に対して親切だったと思います(笑)。女性へのリスペクトがあるんですね。女性に横柄な態度を取る男なんて信じられないです!」