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恥ずかしく心乱れる「半自伝」 「寮生-一九七一年、函館。-」著者 今野敏さん (1/4ページ)

2015.12.6 10:00

自らの青春を下敷きに初めての作風に挑んだ今野敏(こんの・びん)さん。「ある意味身を削って書いた作品」=2015年8月28日、東京都目黒区(奈須稔撮影)

自らの青春を下敷きに初めての作風に挑んだ今野敏(こんの・びん)さん。「ある意味身を削って書いた作品」=2015年8月28日、東京都目黒区(奈須稔撮影)【拡大】

  • 「寮生-一九七一年、函館。-」(今野敏著/集英社、1600円+税、提供写真)

 【本の話をしよう】

 「隠蔽捜査」シリーズなど、数多くの作品を生み出してきた作家、今野敏(こんの・びん)さん(60)。『寮生-一九七一年、函館。-』では、自身初となる青春学園ミステリーに挑戦した。自身の青春を重ね合わせながら、新たな一面をのぞかせた。

 警察小説、バイオレンス、伝奇、オカルト…。あらゆる分野で筆をふるってきたが、これまでの作品とは、表紙から印象が違う。函館の街を見おろす制服姿の少年少女。青春映画の一コマのような爽やかさだ。「表紙に警視庁も銃も描かれていない(笑)。作品が作品なので、明るい感じにしようとね」

 舞台は函館にある有名男子進学高。1971年、「僕」は寮に入り、新しい友人たちとの生活を始める。憧れの暮らしに沸き立つ「僕」だったが、「入魂会」と呼ばれる、上級生の新入生つるし上げに面食らう。数日後、入魂会のリーダー格である2年生が転落死する。実は、寮にはこんな伝説があったのだ。「毎年、入魂会を企画した寮生の誰かが死ぬ」。彼はなぜ死んだのか-。事件と伝説の謎を追って、「僕」を含めた1年生探偵団が活躍する。

当時の日記もベース

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