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恥ずかしく心乱れる「半自伝」 「寮生-一九七一年、函館。-」著者 今野敏さん (2/4ページ)

2015.12.6 10:00

自らの青春を下敷きに初めての作風に挑んだ今野敏(こんの・びん)さん。「ある意味身を削って書いた作品」=2015年8月28日、東京都目黒区(奈須稔撮影)

自らの青春を下敷きに初めての作風に挑んだ今野敏(こんの・びん)さん。「ある意味身を削って書いた作品」=2015年8月28日、東京都目黒区(奈須稔撮影)【拡大】

  • 「寮生-一九七一年、函館。-」(今野敏著/集英社、1600円+税、提供写真)

 当時の日記もベース

 「しんどかったですね。書いていて恥ずかしさもあるし…。落ち着かないというか、心乱れる作品です」と苦笑する。自身も名門男子高、函館ラ・サール高校出身。入学から1年間、寮生活を送った。「憧れの学校でしたからね。有頂天というか、解放感というか…。人生で一番幸せな時間だったんじゃないかな。濃い1年間。覚えているのは、学校ではなく、寮のことばかりです」

 1971年という時代も、まさに自らが寮生活を送った1年間。「この時代を書こうと決めたとき、逃れようなく自分と重なってくるな、と。半自伝だと思って、開き直って書きました」

 ミステリーとしてのストーリーテリングはもちろん、寮生活がよみがえるかのようなディテールは、当時書いていた日記がベースだ。「天気もかなり正確ですよ(笑)」。ジャズピアニスト志望の古葉をはじめ、個性的な「探偵団」のメンバーも実際の交友関係を元にしたという。「変わったヤツが多くてね。グループに一人、大人びたヤツがいて、そいつが古葉のモデルです」

時代ではなく「15歳」

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