川崎中1殺害事件の第3回公判が開かれた横浜地裁の法廷=2016年2月4日(代表撮影)【拡大】
母親は上村さんの幼い頃を振り返り、あふれる思い出を一気に話した。「授業参観で、遼太が振り向いてにこにこするのがかわいくて仕方なかった。いつも自慢の子供だった」と語った。
警察署で上村さんの遺体を確認した際、警察官から「体は見ないほうがいいと言われ、涙が止まらなくなった。目が少し開いていて、その顔が忘れられない」。遺体が自宅に戻り、バスケットボールのユニホームを着せた。「すごくかっこよかった。眠っているようでおなかがすいたと起きてきそうだった」
母親は今回の公判で、上村さんに多くの傷があったことを初めて知った。ハンカチを握りしめて「言葉で言い表せない残忍なことをされたと知った」と涙をぬぐった。「どんなに怖かったか。『お母さん助けて』と思っただろう。遼太の絶望感、苦しさを受け止められず、自分が生きていることが許せない」
少年はうつむいたままで両親を見ることはなかった。(SANKEI EXPRESS)