プレーオフ4ホール目でリッキー・ファウラー(手前)を下し、ガッチリと手を握り合い健闘をたたえる松山英樹=2016年2月7日、米アリゾナ州スコットデール(ロイター)【拡大】
3打差で首位を追う最終日最終組は、1年前のこの大会と同じ状況。昨年はプレーオフ進出を懸けた約5メートルのパットを打ち切れず、1打差の2位に終わった。成長を試される場面が18番で訪れた。相手より2メートル半ほど長い5メートル強のバーディーパット。これを「ゴルフ人生で一番いいパット」で先に沈め、右拳を突き出した。ファウラーも決め返してプレーオフに突入したが、勢いに乗った松山は確かなショットとパットを繰り出し、抜群の安定感で押し切った。
松山の4つ年上のファウラーは世界4位。その実力者から帰り際「またやろうぜ」と声を掛けられた。力を認められたからこその言葉に、松山は「手ごわいなと思われたい。あいつとはやりたくないと思われるくらいに」とうれしそうに語った。
さらなる高みへ
松山のこれまでの自己評価は「まだ1度しか勝っていない選手」と控えめだった。実際、優勝候補と評されながら、昨季途中からはトップ争いにも加われなかった。この日は大事なパットを何度も沈め、最高の結果を手にした。丸山茂樹は「1勝目は勢いでもできるけど、2勝目はチャンスをしっかりとつかむ力が必要だ」と意義を説く。