リングの猛者も緊張
リングでは押しも押されもせぬ王者として悠然と君臨する真壁(まかべ)と棚橋。しかし、メーンキャストの声優たちが居並ぶスタジオのアフレコでは、大きな体をなるべく小さく折りたたみ、恐縮しているほかはなかった。「僕と真壁さんと小島よしおさんでクラヤミ族の声を担当したんですけど、緊張の連続としか言いようがありませんでした…」。自信なさ気に振り返る棚橋の言葉を遮り、真壁は「クラヤミ族って僕みたいにごっつい野人みたいな奴ばっかりなんですよ。なのに隣にいる僕の後輩(棚橋)はか細い声で『精霊王ー』とか言ってるわけですよ。僕はそちらの方にビビリましたね」とユーモアたっぷりに語った。
作中、のび太たちは、人類の歴史を根底から覆してしまいかねない、とんでもない悪者「精霊王」と対決する。22世紀の人間が持つレベルをもはるかに超えた知性を持ち、ドラえもんの道具をもってしてもまったく歯が立たない強敵と相まみえるという、まさにドラえもん史上最大級のピンチだ。しかし、そこで普段はふがいないのび太たちが勇気を振り絞って見せた心意気に、勝負師の真壁、棚橋の心は大いに動かされた。