「世の中にあるHVはわれわれの考え方と相いれない。アクセルを踏んだとき車速が上がっても音の変化がない、ブレーキも思った所でぴたりと止まれないなど、滑らかじゃない。エモーショナルで運転するのが楽しい車にするために、新開発したエンジンをHV向けに改良した。
「ガソリン車と変わらずに走り、止まれる車。それがすでにHVに乗っているお客さまの期待に合うかどうかは分からないし、『HVじゃない』といわれるかもしれない。でも、われわれはこれがいいと思う。理解していただけるお客さまに乗ってほしい」
--走る楽しさを追求するために、他にはどんな工夫を
「『人馬一体』の走りを実現するため心理学や人間工学の要素を取り入れた。例えばコップの水を持つとき、われわれは経験からあらかじめ重さを予想して『構え』る。重すぎたり軽すぎたりすれば違和感を覚える」