【試乗インプレ】「昔の名前」で復活!スズキ・アルト ワークスは世界一“使える”スポーツカー (2/6ページ)

2016.4.11 07:00

  • “昔の名前”で復活したホットハッチは、ドライバーを挑発するじゃじゃ馬だった。つくば山女体山をバックに。アルトワークス(許可を得て福祉車両用駐車スペースで撮影しています)
  • 「WORKS」銘の入ったインテークはダミーで、ボンネットの隙間から吸気している。アルトワークス
  • レスポンスの良すぎるエンジン。すぐに回転が上がってしまうので、最初は発進に難儀するほど。アルトワークス
  • サウンドチューニングも素晴らしく、軽なのに始動時や低回転時は結構野太い音がして気分が盛り上がる。アルトワークス
  • 画面上にはボディを補強するバーが。軽とは思えないほどの剛性感は走らせてすぐに実感できる。アルトワークス
  • キャビンは標準グレードより狭く感じる。そのワケは…次フォトへ。アルトワークス
  • レカロ製バケットシート。座り心地とサポートは抜群なのだが、着座位置が標準グレードより高くなっているのが残念。ヘッドレストは天井に届きそうだ。アルトワークス
  • 剛性感が高く、シフト操作が気持ちいい5速マニュアルシフト。これで6速だったら最高なんだけどなぁ。アルトワークス
  • このクルマに広さを求めてはいけない。走って楽しんで、狭さを忘れるのが正しい道です。アルトワークス
  • アルトワークス
  • アルトワークス
  • ほかの軽と同様、運転席優先で左寄りにオフセットされた助手席はさらに狭く感じる。運転好きなパートナーと運転を交替しながら乗るのが良さそう。アルトワークス
  • アルトワークス
  • ハザードランプ右側とその下に収納スペースがあるが、サイズが中途半端でどう使えばいいやら。何か入れてもすぐ落ちてしまうし…アルトワークス
  • カップホルダー奥にも収納スペース。カップホルダーはセンターコンソール後端にも2つある。アルトワークス
  • 今どきの軽らしく後席広々なのは、座面が短くしてあるから。おかげで乗降性はいいけれど、サイドサポートのないベンチ形状ということもあって、中~長距離移動には向かない。とは言え、スポーツカーなのにしっかり4人乗れるということは間違いなく美点。アルトワークス
  • 後ろの窓、全開します。これ地味に大事。アルトワークス
  • 後席をたたまなくても日常の買い物程度なら十分載せられる容量。スポーツカーながらこの実用性も強みだ。アルトワークス
  • 見よ、この広大な荷室を。2人乗りと割り切れば、用途がぐんと広がるこの汎用性がうれしい。アルトワークス
  • 後席ヘッドレストを取り去ってしまえば、前席とたたんだ後席との間にも隙間があるので、高さのあるものを積むこともできる。アルトワークス
  • 外観は標準グレードとさほど変わらない。悪目立ちしたくないというミドル以上のユーザーには、このさりげなさがむしろ吉かも。アルトワークス
  • アルトワークス
  • アルトワークス
  • 標準グレードと共通デザインのボディだが、今どきの軽としてはフロントウインドーの傾斜がキツめ。スポーツグレード前提の設計だった?アルトワークス
  • アルトワークス
  • バンパー埋め込みのリアコンビランプ。初代のワゴンRをほうふつさせる。アルトワークス
  • タイヤサイズは前後ともに165/55R15。銘柄はブリジストン・ポテンザRE050Aと贅沢です。アルトワークス
  • 前後ともにKYB製のショックアブソーバーが足を固める。アルトワークス
  • 以前「試乗インプレ」で取り上げたダイハツ・ウェイクと遭遇。横に並べてみた。横幅は同じだが、車高の違いは歴然。アルトワークス
  • 以前「試乗インプレ」で取り上げたダイハツ・ウェイクと遭遇。横に並べてみた。横幅は同じだが、車高の違いは歴然。アルトワークス
  • 後ろからだとウェイクの背の高さ、真四角さがさらに際立つ。アルトよりさらに車高の低いホンダのS660やダイハツ・コペンとも並べてみたくなる。アルトワークス


2つの顔を持つクルマ

 ガバッとドアを開けると目に飛び込んでくるのは、前席に奢られたレカロシート。室内のワークス専用装備の白眉と言えるものだ。座ってみると…おお!完全に軽自動車のレベルを超えた座り心地。ナニコレ、ここだけ高級車じゃん!と変にテンションが上がる。肩から脇にかけてのサポートもばっちりで、こりゃ相当振り回しても全然イケるぞ、などと“危険”な予感すら浮かぶ。で、ドアをバチコンと閉めると…あれれ、なんだこの狭さは。私自身、かつて軽自動車オーナーだったこともあり、軽の室内の広さ(狭さ)加減については十分な経験(免疫?)があるつもりだが、それにしても狭い。レカロシートは座面、背もたれ、サイドサポートが肉厚なため、実際の空間以上に狭く感じるのだ。さらに、標準のシートよりも着座位置が少し高くなっており、頭上の空間も少ない(ボディ自体が背高スタイルでないことも一因)。その分、視点が高いので見晴らしはいいけれど、やはりスポーツモデル、幅方向の余裕は仕方ないとしても、着座位置だけは低くしてほしい。

 ほかの軽と同様、運転席優先で左寄りにオフセットされた助手席はさらに狭い。陽気がよければ、窓を開けて左腕を外に出したくなる感じ。購入を検討中でまだ実車を見ていない方は、この狭さについてはあらかじめ覚悟が必要と思う。ほかの軽自動車からの乗り換えでも狭く感じるだろう。

 装備は必要最小限だが、普通に乗る分には不足を感じないし、これで十分だと思う。ただ、インパネ中央の収納スペースはもうちょっとなんとかしてほしい。中途半端なサイズで3カ所。携帯やら財布やら、高速道路の通行券など小物を入れるためのスペースだと思うが、蓋がなく、角度も浅いので、特に上の2カ所は走行中にポロポロ落ちてしまう。落ちた物が床とペダルの間に入ったら、と思うと危なくて物を入れる気になれない。

 後席に目を移すと、シートは一括可倒式のベンチ型で、座面が短い代わりに足元は広々している。座面も背もたれもフラットでクッションも薄いので、座り心地もサイドサポートも全く期待できないし、中長距離ドライブで座りつづけるのはしんどいと思う。しかし、短距離の買い物程度なら、不満が出ることはなく、むしろ乗り降りのしやすさや、荷物の積みやすさのほうが光るだろう。

異次元の軽さ、ドライバーを挑発するエンジン

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