しまなみ海道、富山湾、そして琵琶湖には共通したポイントがある。それは、最寄りの空港へ台湾からの直行便が就航し、台湾人が気軽にサイクリングの旅を楽しめることだ。ジャイアント傘下の旅行会社「ジャイアント・アドベンチャー」(捷安特旅行社)は日本向けツアーを数多く組んで、大勢のサイクリストを日本に送り込んでいる。
そんなジャイアントが目を付けた琵琶湖は、台湾にはないダイナミックな景観が特徴だ。島の面積が九州と同じくらいで山がちな台湾には、琵琶湖ほど広い湖はない。雄大な湖畔をひた走る快感や、舟に自転車を載せて湖を渡る冒険のような体験は、台湾人サイクリストに「飛行機に乗ってでも行きたい」と思わせる魅力にあふれている。
そして、自転車大国・台湾の人々に一目置かれる琵琶湖は、他の国々のサイクリストにとっても魅力的なコースであることは間違いない。
「ビワイチ」で観光振興
もともと滋賀県と県内市町村は、琵琶湖一周サイクリングを「ビワイチ」の愛称で売り込むPR作戦を展開してきた。2012年には、県が「ビワイチ」のキャッチフレーズを公式に認定し、ロゴマークも作成。その後、湖岸へ駐輪スタンドの設置を進めたり、トラブルに対応する民間の「レスキュー隊」が発足したりと環境整備が進んだ。