奈良市の仲川市長は「計画には『奈良市付近』となっており、『生駒』とも『大和郡山』とも書いていない」と“文字通り”の主張を展開する。
「生駒」には消極的?
「多くの県民ができるだけ短い時間でアクセスでき、既存の鉄道や高規格道路との交通の結節性の高い地域」。荒井知事は中間駅設置の要件として、こう繰り返し強調する。
では、具体的な場所はどこなのか。
荒井知事は以前、奈良市南部で計画されている京奈和自動車道の「奈良インターチェンジ(IC)」付近が候補地になるか、との報道陣の質問に「否定しない」と答えたことがある。
荒井知事は「紀伊半島全体に便益ができればいい。京奈和自動車道ができれば和歌山から1時間で来ることができる」とし、和歌山も意識した駅設置を検討する方向を示す。
また、大和郡山市については「駅の立地に求められる要件については同じ方向性だ」とおおむね肯定的な考えだが、「最有力というふうに決めない」と最終決定には慎重な姿勢を崩さない。