一方で、生駒市については「新しい鉄道をつくらないと不便なところはハンデがあって、発展がなかなか進まない」と消極的だ。
知事VS生駒市長
これに対し、生駒市の山下市長は「理由付けに緻密さが足りない」と市のホームページ(HP)で反論。京奈和自動車道大和郡山北ICなどから、生駒市の最寄りICまでは10分程度と指摘し「意味のある差とは思えません」と訴える。
奈良ICや大和郡山市への設置については、遺跡の出土や用地買収の面などで開業が遅れる可能性も指摘。荒井知事の言葉を逆手に取り「ハンデがあって、発展がなかなか進まない」と批判した。
また「大和郡山市出身の知事が、郡山が有力候補と言われるのは、全くの偶然なのでしょうか」とも皮肉った。
荒井知事と山下市長は、たびたび意見が衝突している。
今年4月に県内各市町村長やJR東海関係者を集めて開催されたリニア関連の会合。リニア開業の効果を奈良県南部や紀伊半島全体に広げるため、交通結節性の高い場所に新駅を設置するとする趣旨の決議案が提案された。