まるで戦時…息を潜めて生活する日本人 集団暴走、感情支配「中国」の怖さ 留学生が見たリアル中国(1) (2/6ページ)

2013.4.27 12:30

激化した反日暴動。中国の若者たちは無差別に日本車めがけて跳び蹴りを繰り返した=昨年9月、中国・西安市内

激化した反日暴動。中国の若者たちは無差別に日本車めがけて跳び蹴りを繰り返した=昨年9月、中国・西安市内【拡大】

  • 反日暴動の激化で、襲撃を恐れ中国国旗を掲げ自衛する吉野家=昨年10月、中国・北京市内
  • 反日暴動で壊され、横転したままの日本車。中国人は記念撮影していた=昨年9月、中国・西安市内

 すぐに知人の中国人に連絡すると、「偶然、通りに面した書店の窓からデモ隊の様子を目撃した」という。午前中、300~400人が公安関係者に付き添われながら市中心部に向かって行進したらしい。

 翌日、朝からデモの様子を見に行った。出発場所とされる大通り付近には警察車両がざっと30台は配備され一見、厳戒態勢だ。

 ところが、よく観察すると、若い警察官がパトカー車内で居眠りしたり、些細(ささい)なことから仲間同士でケンカを始める者までいたりして、緊張感はゼロ。こんな状態でデモの統制がとれるのだろうか。

 昼時、ゾロゾロと近くの食堂に入っていく警察官たち。同行していた知人の中国人が、食卓を囲む彼らに大阪のおばちゃんのノリで聞いてくれた。

 「今日はデモやんの?」

 「多分、ない」。警察官がのんきに答えた。

 尖閣国有化で雰囲気一変

 西安の大学で外国人向け中国語授業を受講していた約1カ月の間に、学生食堂で経理を担当するK君と親しくなった。26歳独身、働き者だ。私の顔を見つけると、必ずおかずを大盛りにしてくれる。お礼に簡単な日本語を教えると喜んでくれた。

ラジオから宇多田ヒカルの曲が流れていたのに…

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