まるで戦時…息を潜めて生活する日本人 集団暴走、感情支配「中国」の怖さ 留学生が見たリアル中国(1) (5/6ページ)

2013.4.27 12:30

激化した反日暴動。中国の若者たちは無差別に日本車めがけて跳び蹴りを繰り返した=昨年9月、中国・西安市内

激化した反日暴動。中国の若者たちは無差別に日本車めがけて跳び蹴りを繰り返した=昨年9月、中国・西安市内【拡大】

  • 反日暴動の激化で、襲撃を恐れ中国国旗を掲げ自衛する吉野家=昨年10月、中国・北京市内
  • 反日暴動で壊され、横転したままの日本車。中国人は記念撮影していた=昨年9月、中国・西安市内

 「無法地帯」

 尖閣国有化後初の週末となった9月15日、中国全土で過激化した反日デモや暴動が吹き荒れた。北京の日本大使館前で行われたデモの参加者は2万人を超えた。

 自分の生活圏では大きな混乱はみられなかったが、日系のコンビニや飲食店は、店先に中国国旗を掲げて自衛を始めた。当時、中国国内にいるすべての日本人が息を潜めて暮らしていたと思う。まるで戦時の「敵性国家」の国民だった。

 その日、西安に住む日本人留学生から連絡をもらった。暴動の一部始終を自宅アパートの窓から目撃したらしい。

 8月のデモとは様相が違ったようだ。道路を勝手に占拠する100人以上のデモ隊、そして周囲の日本車を無差別に襲撃する暴徒たち。「無法地帯になったような危機感を覚えた」(留学生)が、1時間後に外に出てみると、市民が笑顔で壊れた車を記念撮影したり、警察官と談笑したりしていたという。「なんだか荒っぽいお祭りが終わった後のようでしたよ」。

何かをきっかけに群集心理が暴走してしまう“もろさ”

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!