この「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」は、3LDKを基本にほぼ大半が100平方メートル以上のゆとり設計。価格帯は1億円超~3億5000万円で、まさに“億ション”。ただ、三菱地所レジデンスによれば、2月の販売開始以来、約2カ月で第1期分(46戸)の9割が成約の見通しという。
同社の塩野光男・青山ギャラリー所長は「現場感覚では、年明け以降の動きが早い」と、市況の急回復ぶりに目を見張る。経済成長に伴う物価上昇が予想される中、低金利のうちに住宅を買おうという消費者心理が販売を牽引(けんいん)する。
不動産経済研究所によると、今年3月の首都圏のマンション平均価格は、前年同月比3%増の4807万円で、2カ月ぶりに上昇に転じた。
政府・日銀が掲げる「脱・デフレ」の一翼をマンション市場が担う。