≪クルーズ≫
海から照り返す日差しがまぶしい東京湾の大井水産物埠頭(ふとう)。大型連休に入った4月27日、全長311メートルの純白の船体が威容を現した。
クルーズ船運航の世界的大手、米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」。仰ぎ見る家族連れから、「こんなに巨大なものが浮かぶなんて」と声が上がった。
豪華客船の代名詞「タイタニック号」の約3倍を誇る総トン数13万7000トンの船内は、大劇場やプールにカジノ、アイススケートリンクとレジャー設備が至れり尽くせり。「豪華で移動も楽」。夫人同伴で参加した70代の男性は、これからの航海に思いをはせた。
同客船で長崎と韓国・釜山を訪れる5月3~8日のコースは東京発・横浜着で10万8000円からで、同じコースで約60万円の「ロイヤルスイート」も飛ぶような売れ行き。最大3840人の定員にもかかわらず、27日~5月15日の日本発着クルーズは、ほぼ完売という。