女性らしさを体の曲線美に求める多くの国の傾向にそぐわないという。おしゃれ度やかわいい日本の文化はそれなりに認められてもいるが、体型の違いもありファッションスタイルで評価されるには至っていない。
それに比べ、20代の日本人の男の子のストリート系ファッションは見事だと業界人たちが語る。日本の雑誌でもたびたび紹介されるミラノで一番クールなセレクトショップのオーナーも、「日本やミラノコレクションの時期にショールームで彼らを見るたびに、そのコーディネートには脱帽するよ」と語る。
「上から下まで気取りすぎる事なく上手に足し算をしている。洋服と小物との相性とその気使い。新しい物と古い物のバランスの良い取り入れ方はイタリア人の僕たちでもまねできない」と手放しの褒めようだ。
例えば、現在飛躍的に売り上げを伸ばしているブランドの社長もこう話す。
「2014年のメンズ春夏コレクションには4つの国が大きく影響している。イタリアからはその高い職人の技、イギリスからはクラッシックメンズ服には欠かせない高級素材、アメリカからはコンサバのカレッジ系ムード、そして日本からは重ね着、組み合わせの技だ」
相反する色、全く違う素材感、重い素材と軽い素材、新しさと古さ、クラッシックとカジュアルという両極端な性質を上手に足して適当に引く。日本の20代の男性のセンスが世界のファッションシーンにこういうカタチで登場している。