2010年CO2排出量のシェア※各国の比率は、小数点2位を四捨五入しているため合計は100にならない。出典は国際エネルギー機関(IEA)【拡大】
国際条約や契約などの不履行でしばしば認められるフォースマジュール(不可抗力)による変更だと、理解を示す交渉官も先進国にはいるという。
ただ、どの先進国も本当はエネルギーをふんだんにつかって贅沢な暮らしを維持したいし、途上国は国民に今よりも良い暮らしを約束しないと最悪の場合、政情不安に陥る。
日本は格好の攻撃対象となった。各国の交渉官にすれば「日本が交渉を壊した」「合意を邪魔した」と言いつのることができ、交渉官としての能力を疑われたり、キャリアに傷がついたりするのを防げる。
英国のエネルギー・気候変動相、エド・デービー氏は同省のホームページに「再考を求める。日本の削減意欲は劇的に薄まった」との声明を掲載。ドイツ政府のザイベルト報道官は定例会見で「残念に思う。日本は気候変動問題で重要な役割を担っている」と指摘した。