このため関税率引き下げが輸入品価格の値下げに直結する牛肉・豚肉での攻防が焦点になる。米国などは関税撤廃で輸出拡大を狙うが、日本側は「安い輸入品の流入が増えれば、国内業者の打撃になる」(同)と警戒。日本は20日まで東京都内で開く米国との事務協議で、牛肉に低関税率の特別輸入枠を設定するなど譲歩案を示して妥協点を探るが、オバマ政権は11月に中間選挙を控え、畜産業界の支持を意識して強硬に関税撤廃を求める恐れもある。
甘利明TPP担当相は18日の閣議後会見で「5分野のタリフライン(関税品目)が一つ残らず微動だにしないということでは交渉にならない」と述べ、5分野を細かく分けた計586品目の一部を関税撤廃・削減する譲歩案を示唆していた。