「外国ブランドのタダ乗り」に文句が出始めたとき…クールジャパン成功? (3/3ページ)

2014.4.20 06:00

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 よってインテリア業界の企業はビジネスの打率の高さから、この2-3年、再び見本市の会場の展示に力を入れるようになってきた。一方、サローネの第1の目的はイタリア家具製品の海外輸出の増加にあるのだから、サローネのブランドが高まるのは良いが、そのブランドを利用した他者が表に出過ぎると「何のために自分たちはやっているのか?」という内部批判が生まれる。

 よって国際家具見本市を主催するコズミットも会場に人を呼び戻すべく、企画展(今年であれば世界的に評価の高い複数の建築家の自邸をテーマにした展示)を会場内で行い魅力ある場所に変貌させる努力をしている。

 会場にはサテリテという若手クリエイター登竜門の場もある。多くはプロトタイプを発表し、それを商品として作ってくれるメーカーを求めている。世界中から650人が参加する。メーカーも優秀なクリエイターを探している。作品のいくつかは市内にあるデパートでも展示されることになっている。 

 こうしてビジネスへの道筋がきっちりとしてきた結果、構成がしっかりとした見応えのある展示が増えた。フオーリに対して再び優勢に転じてきた。今年の入場者は160か国から35万人以上と昨年比で13%も増加した。これで主催者はほくそ笑んでいるに違いない。

 クールジャパンも、「何で俺たちが一生懸命用意したインフラが外国のブランドにタダで利用されるのか?」との文句が内部から出始めたら成功なのだろう。

 ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。

 安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)フェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih

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