ムーディーズは今年2月、韓国の情報通信大手のKTを、投資リスクがほとんどないことを示すA3からBaa1と1段階引き下げた。高コスト構造が問題視された上に、携帯電話市場の伸び悩みが懸念された。そのうえ、今後1~2年、売却できる資産がない状態で利益を上げることが難しいとみなされた。
ムーディーズは、LGエレクトロニクスと石油大手GSカルテックスをそれぞれBaa2からBaa3としたほか、ロッテショッピングもBaa1からBaa2に。鉄鋼大手のポスコもフィッチから格下げされた。
理由はさまざまだが、高コスト体質に加え、過剰な設備投資や、部品の供給については日本や中国に依存していることなどが指摘されている。格下げは、市場進出も含め、過度な中国依存を続けていることへの警鐘でもある。
いずれにしろ、韓国の国内総生産(GDP)の約7割は財閥企業が占めているとされる。主要企業の相次ぐ格下げは韓国経済の失速に直結する。