日本の豚肉の関税制度は輸入価格帯によって3種類に分かれる。低価格帯は1キロ当たり482円をとる従量税、高価格帯は輸入価格の4・3%をかける従価税になっている。中価格帯は課税後の価格が1キロ当たり約550円となるよう輸入価格との差額を関税として徴収する「差額関税制度」を導入している。
低価格帯では、米国が1キロ当たり50円以下に下げるよう求めるのに対し、日本は100円前後に抑えたい考え。高価格帯の関税率は4・3%から引き下げる方向で調整し、中価格帯も差額関税制度の適用範囲の縮小を検討する。
日米などTPP交渉参加12カ国は今月19、20日にシンガポールで閣僚会合を開いたものの、大筋合意は見送った。7月にも首席交渉官会合を予定しており、交渉は今夏が大きなヤマ場となる。交渉全体の合意には日米協議の決着が欠かせないが、今回の事務レベル協議では「すべて(の議論)を終わらせるのは難しい」(大江氏)状況で、来月にも再度協議を開く可能性がある。 (本田誠、ワシントン小雲規生)