インドは電力不足解消を目指し、発電燃料となる石炭の生産倍増を目指す。同国のゴヤル電力・石炭・再生可能エネルギー相は、全国への電力24時間供給を実現するため、今後4年、石炭の増産に注力し、国営石炭会社コール・インディアの生産量を2019年までに現在の倍となる年間10億トンに引き上げる方針を示した。現地紙ヒンドゥスタン・タイムズなどが報じた。
同相によると、インドは10~13年で石炭を燃料とする火力発電所の発電能力を8420万キロワットから73%増強して1億4500万キロワットとした。その一方で、発電燃料となる石炭の生産量は5億3200万トンから5億6500万トンと6%増にとどまった。この結果、石炭輸入が増加したほか、燃料不足から発電所が稼働停止の危機を迎えるなど石炭の需給が逼迫(ひっぱく)している。
今月初旬には国内28カ所の発電所の石炭備蓄量が4日分を切り、ほかに56カ所で1週間分を切るなど綱渡りの状況が続く。同相は、前政権の失政がこうした事態を招いたとしたうえで「石炭生産の伸び悩みが電力危機の要因だ」と述べた。