総務省が31日発表した9月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比3.0%上昇して103.5となり、16カ月連続で上昇した。原油値下がりを受けて、上げ幅は8月の3.1%から0.1ポイント縮小。消費税増税後の4月以降では最も小さい伸び率となったが3%台は維持した。
消費税増税分が概ね2%程度を占めるので、それを除くと1%程度の物価上昇とみられる。
電気代は5.7%、灯油は6.9%上昇するなど、原油など燃料・エネルギー関連が上昇したが、原油の値下がりで上げ幅は縮小している。テレビなど家電製品や家庭用品も上昇している。
一方、生鮮食品を含めた総合指数の上げ幅は前年同月比3.2%で、こちらも前月より0.1ポイント縮小した。
先行指標とされる10月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、生鮮食品を除く)は前年同月比2.5%上昇して102.2となった。