井の中の蛙? 「郷に入っては郷に従え」間違って使ってはいけない (2/3ページ)

2014.11.23 06:00

 2020年の東京オリンピック招致にあたり、滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」のプレゼンが有効に働き、日本のおもてなし精神がIOCの委員に評価された、という言説が飛び交ってきた。

 しかし、それが東京開催の決定打とは海外メディアではみていない。というか、おもてなし精神への言及などされていないのに、それが世界で高評価だと日本国内では言い換えてしまう。

 論理がおかしくないか?

 和食が世界でブームだというが、世界の5万5千という日本料理を名乗る店の数は、ブームと表現するに相応しいのか。確かに年々の増加率をとらえるとブームという傾向が言えるかもしれない。が、日本食が他の国の料理と比べて受けていると言い切れるのか?とアトキンソン氏は疑問を呈する。

 和食は世界で一番の健康食であり、繊細な味であり、それを生み出した日本人の舌はトップレベルである…というロジックで自画自賛をしている限り、井の中の蛙であることを表明しているに過ぎないのである。

 このような事例は山ほどある。ぼくは、この本を読んで思った。

 当然ながら自己都合の「論理のすり替え」は日本に限った現象ではない。どこの国でもあることだ。しかし、外国と関係するビジネスに関わる人たちがその「クセ」から脱することができないため、足をすくわれるケースがあまりに多いと言える。現実主義に固執するわりに、目の前にある事実を直視するのが苦手である。

 その欠点が外国から人を日本に招く際に支障になる。

「世界ではGDPに対する観光業の貢献度は平均9パーセントだが…」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。