日銀は8日、市場参加者との意見交換会を開催し、10月末の追加金融緩和後の市場動向などについて債券運用担当者らの意見を聞いた。一部の出席者は国債の価格形成機能の低下などに懸念を示した。
意見交換会は、大規模な金融緩和を導入した昨年4月から同年7月までに4回実施したが、今年は初めて。銀行や証券会社、生命保険会社の債券運用担当者ら57人が出席した。
追加緩和の結果、日銀の長期国債買い入れ額は政府の新規発行額にほぼ匹敵する規模になった。金融機関などが取引する短期国債は秋以降、マイナス金利が続く。投資家が満期までに受け取る総額より販売価格の方が高い異常事態だ。
このため、意見交換会では一部の出席者が「国債市場の流動性や価格形成機能が低下している。日銀は実態を把握してほしい」などと要望した。