報道陣に囲まれる、チュニジアのテロ事件に巻き込まれた日本人観光客が参加したツアーを企画したMSCクルーズジャパンの関係者(右端)=19日、東京都港区虎ノ門(寺河内美奈撮影)【拡大】
チュニジアの銃撃テロで死傷した日本人6人は、大手海運会社「MSC」(スイス)の子会社「MSCクルーズ」(イタリア)が運航する大型クルーズ船に乗船し、7泊8日の地中海周遊ツアーに参加中だった。
MSCクルーズの日本法人は「犠牲者の方のご冥福を心よりお祈りすると共に、ご家族・ご友人が被害に遭われた皆さまに謹んでお悔やみを申し上げます」とコメントした。
同法人によると、船は13日にスペイン・バルセロナを出港し、フランスとイタリアを経由して18日にチュニジア・チュニスに入港。乗客と乗員は計約5千人で、日本人は日本国内の複数の旅行代理店を通じて177人が乗っていた。
このうち91人が大手旅行代理店エイチ・アイ・エスのグループ会社「クルーズプラネット」(東京都渋谷区)が扱うツアーに参加。同社は死亡1人と負傷1人を確認した。同社担当者は「ご迷惑をかけた人たちには今後しっかりと対応していきたい」と話した。
残る2人の死亡と2人の負傷を確認したクルーズ旅行専門会社「ベストワンドットコム」(新宿区)の担当者は「亡くなられた方にお悔やみを申し上げます。けがをされた方の状況も把握する必要があるので早急に現地に向かい、対応にあたりたい」と述べた。
古代遺跡など世界遺産の宝庫として知られる地中海沿岸国。地中海クルーズは特に中高年に人気が高く、過ごしやすい気候になる春から夏にかけて需要が高まるという。チュニジアはヨーロッパとアフリカの中継地点として栄えた歴史のほか、リゾート地としても人気を集めている。
外務省はチュニスへの渡航について「治安当局の警戒体制は機能しているが、治安状況が依然不安定」として十分注意するよう渡航情報を出していた。