日本の温室効果ガスの排出量【拡大】
種類別では温室効果の高い代替フロンの排出量が前年度比で9.2%増えたのが目立った。
望月義夫環境相は「厳しい状況を踏まえ、より一層の省エネや再生可能エネルギーの大胆な導入で積極的に温暖化対策を進めたい」と意欲をみせる。
ただ、排出量が増えた最大の要因は天然ガス火力の2倍のCO2を出す石炭火力の稼働増だ。東日本大震災後の原発停止を補うため、電力10社の電源構成に占める石炭火力の比率は、13年度に前年度比2.7ポイント増の30.3%となり、初めて3割を超えた。
石炭火力は、発電コストが安価で昼夜を問わず一定量の発電ができる「ベースロード電源」だ。原発に頼れない現状では電力不足を防ぐ頼れる存在だが、温暖化対策では悪者扱いされ、新増設には反対が強い。
年末にパリで行われるCOP21では、途上国を含むすべての国が参加する温室効果ガス削減の新たな枠組みで合意を目指している。議論に乗り遅れないためにも、日本は会議で提案する中期的な温室効果ガスの削減目標を、欧米などと遜色ない水準まで深掘りする必要がある。