シルクは、今後アジアでの展開を加速する方針を示しており、とくに「中国市場への進出」を重視していく考えで、出資を受ける複星国際のノウハウを活用していくものとみられる。
複星国際がシルクに投資する狙いについて、英紙フィナンシャル・タイムズは、「ライフスタイルのニーズから動き出すビジネスで、世界的なリーダーの一つにわれわれはなりたい」と野心を燃やす郭氏のコメントを紹介している。
だが、シルクの身売りについて、インターネット上などではファンやショービジネスの関係者が熱心に議論を交わしており、経営が改善に向かうとの期待や、「中国の雑技団とコラボレーションしたら面白い」といった見方が聞かれる。
だが一方で、戸惑いや心配の声も少なくなく、「ビジネスライクになって、高い芸術性をもつシルクの良さが失われてしまうのでは」と気をもむ業界関係者もいる。
ラリベルテ氏は今後も、事業戦略などについてシルクに助言を行っていくとしているが、世界に愛されるサーカス集団は大きなターニングポイントを迎え、しばらく周囲をやきもきさせそうだ。