住宅売買が好調な韓国。一方で家計の借金の増大が懸念されている(ロイター)【拡大】
日本では、繰り上げ返済をして元本を減らしながら完済を目指すケースが多いが、韓国では住宅価格の上昇期待が根強く残っているようだ。
同紙は、住宅担保ローンの利用世帯のうち、約190万世帯で元本返済が難しい状況にあると推定。利息のみを支払うこうした借金について、米国では「サブプライムローン問題」の元凶になったことを振り返り、警戒を促した。
景気刺激…副作用は2年後にも
韓国政府が住宅担保ローンの規制緩和を通じて狙ったのは不動産市場の活性化だ。
韓国の中央日報(日本語電子版)によると、今年第1四半期の全国住宅売買取引量は前年同期比で18%増となり、一定の効果を発揮。だがその一方で、家計債務が増える結果を生み、住宅担保ローンの増加額は第1四半期で前年同期の約9倍にのぼるほどだ。