住宅売買が好調な韓国。一方で家計の借金の増大が懸念されている(ロイター)【拡大】
同紙の有識者のコラム記事は、「負債主導の成長政策は短期で効果を現すが、副作用は早くて2年後に出てくる」と問題を提起。そのうえで、個人負債の規模は臨界にあり、「時限爆弾の段階に進入している。爆発がいつになるかは誰にも分からない」と訴えた。
本来、住宅ローンは優良な債権に位置付けられているが、身の丈を超えた借金をする人が増えれば、貸し倒れの危険性が高まる。最悪の場合、世界的な経済危機さえ引き起こす発火点になることがリーマン・ショックで得た教訓だった。
借金の増加に所得が追いつけなければ、さらに負債を背負い込みかねない。歯止めなき家計負債の増加は、アジア経済の火薬庫と化してしまう恐れがある。