JA全中会長選に立候補し、所信表明をするJA三重中央会の奥野長衛会長(右)と、JA和歌山中央会の中家徹会長=23日、東京都千代田区のJAビル【拡大】
全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長の辞任に伴う会長選の立候補者の所信表明会見が23日、東京都内で行われた。10年ぶりの会長選は、JA三重中央会の奥野長衛会長(68)と、JA全中副会長も務めるJA和歌山中央会の中家徹会長(65)の一騎打ち。JA全中の一般社団法人化を柱とする農協改革関連法案の成立を控える中、両者ともJAグループの自己改革の方針を強く訴えた。その詳報は以下の通り。
■農協改革は「黒船」
午後0時、司会役を務めるJA全中役員推薦会議の広瀬久信議長から挨拶があり、所信表明の持ち時間は1人15分だと伝えられる。名前の五十音順で最初に奥野氏からの所信表明が行われた。所信表明中は対抗する候補者の退室が求められており、ここで中家氏が退室する。
奥野氏 「私は目下のJAグループの課題は、まずはコメの問題です」
奥野氏が最初に取り上げたのは大幅な需給緩和による米価の下落問題。これについて「緊急に何らかの手を打っていく必要がある」と訴えた。
続いて、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の妥結に不可欠な、米大統領に通商交渉の権限を委ねる貿易促進権限(TPA)法案の審議が進んでいることについて言及した。