JA全中会長選に立候補し、所信表明をするJA三重中央会の奥野長衛会長(右)と、JA和歌山中央会の中家徹会長=23日、東京都千代田区のJAビル【拡大】
中家氏 「JAグループは3つの危機がある。今回の農協改革は、まさにそれに輪をかけたのではないかと思っている。ひとつは『農業農村の危機』。もうひとつは『JA組織の経営危機』。3つ目が『協同組合の危機』」
「ひとつ目は、まさに自己改革の実践。つまり農業者の所得増大。需要にあった農業生産の拡大。さらには地域の活性化。このことをどう実践して成し遂げるかということ。全国には多種多様な農業セクターがありまして、単協(地域農協)がそのような実態にあった形で取り組んでいかなければならない」
「(山間地域などでは)JAにとっては採算の伴わない事業もある。農業改革、農業農村の危機を打開するために重要なのは、中央会連合会の可能な限りの支援をなくしてはならないと思っている」
■政治の力なくして農政は成り立たない
奥野氏と同様に、JAと政治のあり方についても言及を始め、JAによる力不足が現在の農業不振につながったわけでないことを説明した。
中家氏 「もう1点は農政です。政治の力なくして(農政は)なし得ない。今まで単協が一生懸命に農業振興にかかわってきたわけですが、現実はこういう(農家が疲弊した)形であります。それをいかにも、JAが農業振興に力を入れなかったから、このように疲弊したとばかげたことを言う方もいる。決してそうではなく、必至になって取り組んできたわけです」