しかしながら、自分たちの事情を伝えるには自分たちの言葉で、あるいは同国人の通訳でイベントを実施しようとすることが非常に多い。気持ちは分かる。分かり過ぎるほどに分かる。
が、繰り返し書いているように、聴いて欲しい人と同じ母国語の感覚に合わせて発信するのが一番効果的なのだ。
先日、日本のことをよく知るイタリア人とこれから日本のことをビジネス上知らないといけないイタリア人、そしてぼくの3人で食事をした。和食レストランに入ったのだが、日本をよく知るイタリア人の説明は見事だった。
イタリア人が日本の習慣に納得しづらい点をよく見極めながら、イタリアの習慣と比較しながら説明する。その比較の例の的確さとスピードに圧倒された。
やはり、こういう人間に頼ると腹を決めるのが良い。強調するのは「腹を決める」ことである。そう、ぼく自身も心を新たにした。
ローカリゼーションマップとは? 異文化市場を短期間で理解するためのアプローチ。ビジネス企画を前進させるための異文化の分かり方だが、異文化の対象は海外市場に限らず国内市場も含まれる。
安西洋之(あんざい ひろゆき) 上智大学文学部仏文科卒業。日本の自動車メーカーに勤務後、独立。ミラノ在住。ビジネスプランナーとしてデザインから文化論まで全方位で活動。現在、ローカリゼーションマップのビジネス化を図っている。著書に『世界の伸びる中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』 共著に『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』。ローカリゼーションマップのサイト(β版)とフェイスブックのページ ブログ「さまざまなデザイン」 Twitterは@anzaih