【TPP合意見送り】岐路に立つ日本の通商…対中経済戦略に大きな影響 (2/2ページ)

2015.8.3 06:23

 ある政府高官は「TPPがまとまれば、EUや中国などは日本市場での競争条件が不利になりかねないと焦り、日本とのEPAやRCEP交渉に取り組んできた。TPPが駄目なら、他の交渉が失速しかねない」と懸念する。

 TPPにはアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立や南シナ海の岩礁埋め立てなど、既存の国際秩序に挑戦する中国を封じ込める意味合いもある。

 世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)は先進国と新興国の利害が対立し暗礁に乗り上げている。

 代わりに主流となったのが2国間や多国間の協定だ。なかでもTPPは21世紀型の通商協定として注視され、日米主導の交渉に中国は神経をとがらせてきた。交渉が遅れるほど、TPPへの期待値は薄れる。そうなれば中国がアジア太平洋地域で存在感を増すのは確実だ。

 甘利明TPP担当相は同日の共同会見で、期待値を上げる方策を問われ「早く成立させることだ」と言い切った。(ラハイナ 本田誠)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。