野田氏は同誌に「自衛隊は軍になり、殺すことも殺されることもある。いまの日本に、どれだけそこに若者を行かせられるのでしょう」とも記した。
党の最高意思決定機関である総務会の長にこんな論文を書かれては、首相の面目は丸つぶれだ。首相は激怒し、「野田聖子なんかを信用した自分がバカだった」と周囲にぶちまけたという。
首相にはもう一つ気がかりなことがある。安保関連法案の行方だ。もし8日告示-20日開票の日程で総裁選が行われれば、野党が「首相が交代するかもしれないのに審議などできない」と審議拒否に転じる可能性は十分ある。
それだけに首相はできれば総裁選を避けたいというのが本音。ましてや野田氏と同格扱いとなるのは「まっぴらごめん」と思っているようだ。自民党の側近に思わずこう漏らしたという。
「野田氏なんかと一緒に選挙カーに乗りたくないな…」
果たして野田氏は全派閥を敵にまわしつつ推薦人20人を集め、総裁選に出馬することができるのか。ただ、出馬することができても、それが野田氏の政治家人生にとってプラスになるかどうかは疑問が残る。
(政治部 水内茂幸)