東京証券取引所などを傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)の清田瞭(あきら)最高経営責任者(CEO)は25日の定例記者会見で、証券取引等監視委員会が旧村上ファンドの村上世彰元代表の強制調査に乗り出したことについて「不公正な取引に当たるかどうか、事実関係をきちっと見守っていく」と述べた。
また、清田CEOは「(市場監視を担う傘下の)自主規制法人が、不透明な取引について認識した上で、監視委と連携を取っているはず。これからその辺りの事実をつかんだ上で対応していきたい」とした。
相場操縦をめぐっては今月17日に、東京地検特捜部が「誠備グループ」元代表、加藤●(あきら)容疑者ら3人を逮捕した。清田CEOは「市場で不正行為や不適切行為を行えば、必ず見つかる、摘発されるというつもりで、控えてほしい」とし、JPXとしても「不正行為が入り込まないような監視体制をさらに強化していく」と語った。
●=日の下に高