中国湖北省襄陽で、孫の面倒をみながら談笑する女性ら=2008年7月(ロイター=共同)【拡大】
なぜ増え続ける?
この増加の原因とされるのが、社会保障に導入された中国独特の社会保険制度だ。
中国には、大きく分けて2種類の社会保険がある。
まずは1949年の建国以降、早い段階から導入してきた都市の就労者対象の社会保険。これには年金や医療、労災、失業、出産・育児などが含まれる。
これに対し、おおむね2000年以降の好景気を背景に、国民全体を保険に加入させる「皆保険」を目標に、それまでは対象外だった都市の非就労者を対象にした医療、年金制度が次々と導入された。農村住民を対象にした社会保険も加わった。
この新しい社会保険を、片山ゆき研究員は「財政負担が重くのしかかる制度」と問題視する。
その理由として、中央政府が社会保険のガイドラインを決めるものの、各地方政府に保険料の設定から徴収、給付の規準、保障の範囲まで具体的な制度運営が委ねている点を挙げる。