中国湖北省襄陽で、孫の面倒をみながら談笑する女性ら=2008年7月(ロイター=共同)【拡大】
それでも片山研究員は、「今後さらに急激な少子高齢化は進み、財政支出への圧迫を高める要因となる」と警鐘を鳴らす。
実際、先にもみた通り、社会保障関係費は急増の傾向をみせており、財政危機のシナリオは現実味を帯びている。
限られる対策
社会保障関係費が膨張する中、最近では景気減速の追い討ちもかかる。財源が先細りとなる中、中国政府の打てる対策は限られている。
対策としては通常、保険料の引き上げが考えられるが、都市の就労者の社会保険の場合、すでに保険料率は40%前後と高い水準に達しており、片山研究員は「景気減速で、これ以上保険料水準を引き上げるのは難しい」とする。