年収ごとの世帯の軽減効果をみると、家計への影響は分かりやすい。第一生命経済研究所の推計では、飲食料品全般に適用されると、年収250万~300万円の低所得世帯の税負担は年1万1千円、1千万~1250万円の高所得世帯は1万6千円負担が減る。月々わずかでも、年間ではばかにならない額だ。
低所得者の「節約志向」に先手
消費税は所得が低い人ほど負担感が重くなる「逆進性」がある。昨年4月に消費税率が5%から8%に上がった際は個人消費が冷え込んで景気が悪くなった。
第一生命経済研究所の試算では、この増税に伴う年収250万~300万円の家計の年間負担増額は6万9千円。しかも、低所得者は賃上げや株高の恩恵も乏しかったので、節約志向が強くなり、消費全体の落ち込みにもつながった。軽減税率で、買い物時などの負担感が和らげば、景気の落ち込みを緩和する効果も見込まれそうだ。