5月29日、日EU首脳会談を前にEUのトゥスク大統領(左)、ユンケル欧州委員長(右)と握手する安倍晋三首相=首相官邸【拡大】
かつてタイは米国との経済連携を検討したが、新薬データ保護期間など知的財産分野で折り合えなかった。これはTPPでもめた分野でもある。インドネシアは保護主義傾向が強い。こうした課題の解決が合流の前提である。
忘れてはならないのは、TPPも日欧EPAも自由主義国の枠組みであることだ。日本はRCEP交渉にも参加するが、肝心なのは、法の支配が不十分なまま覇権主義の傾向を強める中国型経済の温存にくみしないことである。それを基本に経済連携戦略を深化させなければならない。