実際、このニュースを報じる1月26日付米CNNテレビ(電子版)の読者感想欄には「H-1Bビザは、米国人労働者を外国人労働者に置き換えるだけでなく、全従業員の賃金を引き下げるため米国企業で利用されている」「同じようなことは米国のほぼすべての企業で起きている」「この手の虐待は何年も前から続いている。15年前、私は(解雇した)米国人プログラマーの代わりに雇ったインド人プログラマーのトレーニングに携わったが、彼らの給与は時給ベースで(米国人プログラマーより)25ドル(約3000円)安かった」といったディズニー側といまの米企業のあり方を非難する意見が目立ちました。
一方「H-1Bビザを持つ外国人労働者は米のIT業界の仕事の質を下げている。彼らの多くは英語を完全に習得しておらず、業務に滞りが生じている」といったビザそのものに関する不満なども少なくありませんでした。
日本政府観光局(JNTO)が1月19日に発表した2015年の訪日外国人旅行客数は、前年比47・1%増の1973万7400人で3年連続過去最高を更新しました。こうした旅行者の激増を背景に、将来、日本での就労を希望する外国人が増えるのはほぼ確実と思われます。今回、ディズニー・ワールドで起きたような問題は、近い将来、必ずや日本でも発生すると思います…。(岡田敏一)
【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部などを経て現在、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。