記者会見する日銀の(左から)秋山修福岡支店長、梅森徹名古屋支店長、杉本芳浩札幌支店長=7日午後、日銀本店【拡大】
日銀は地域企業の設備投資の動向について「全体としては緩やかな増加基調をたどっている」としながらも、平成28年度の設備投資を減額する動きも一部でみられると指摘。「円安の一服で業績拡大は見込めない。28年度の設備投資は抑制する」(前橋支店など)といった慎重な見方も広がっている。
日銀は企業の設備投資を後押しするため、市場の金利を押し下げるマイナス金利政策を導入したが、効果はまちまちだ。横浜や福岡支店からは、金利は低下したが「国内の需要拡大が期待できない中では設備投資を増額するつもりはない」との報告があった。
足元の急速な円高進行も懸念材料だ。同日の会見で、梅森徹・名古屋支店長は「東海経済は(自動車など)輸出型経済なので、円高方向の動きは収益面での圧迫要因になりやすい」との警戒感を示した。
デフレ脱却を実現するには経済の成長力を高める投資の活性化が欠かせないだけに、日銀は27、28日の金融政策決定会合で追加緩和の是非について議論する方針だ。