22日、新たな20ポンド札のデザインを発表するイングランド銀行総裁=英・マーゲイト(ロイター=共同)【拡大】
【ロンドン=岡部伸】英中央銀行のイングランド銀行は22日、2020年から流通する新たな20ポンド紙幣の肖像画に英国を代表する風景画の巨匠、ウィリアム・ターナーの肖像画を採用すると発表した。新紙幣は20年までに発行される。
市民の応募の中から選出したもので、候補にはピーターラビットの生みの親として知られるイギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターや英出身の喜劇王チャプリン、映画監督のアルフレッド・ヒッチコックらの名もあがっていた。
ターナーは19世紀に活躍し、光や大気をキャンバスに取り込んだ「光の画家」として知られる。夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場した。新20ポンド紙幣の絵柄には、ターナーの自画像のほか、代表作「戦艦テメレール号」なども盛り込まれる。現在の20ポンド紙幣には経済学者アダム・スミスの横顔が描かれている。