パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」の香港の事務所近くで、課税逃れに抗議する人々=4月12日(AP)【拡大】
「巴拿馬」だけで検索すると、台湾の総統に今月就任する蔡英文氏の兄がリストに載っていた-との報道が現れる事態も起きている。(北京 川越一)
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ICIJが公表したリストには、ロシアのプーチン大統領の旧友、ロテンベルク兄弟など、同国の富豪や事業家を中心に6千以上の個人・企業名が挙がっている。ただ、「パナマ文書」のロシア人に関する報道はリベラル派の新聞や電子メディアに限定されており、疑惑が広がることはないとみる政権は余裕の構えだ。
ペスコフ露大統領報道官は10日、「オフショアそのものは違法でない。パナマ文書の方は盗まれたものだ」などとコメントした。パナマ文書では、プーチン氏と約40年間の親友関係にあるチェロ奏者、ロルドゥギン氏らが租税回避地を利用した巨額取引を行っていたことが発覚したものの、世論の批判が高まる兆候はない。国営・政府系メディアは、ウクライナのポロシェンコ大統領によるオフショア取引についてのみ積極的に報じている。(モスクワ 遠藤良介)