
対ドル円相場の推移【拡大】
また、東京市場にとって大きな逆風となっているのが、英通貨ポンドの急落を通じた円高圧力だ。ポンドが売り込まれれば、その反対側で安全通貨の円が買われ、株安につながるためだ。
ポンドは6日、対ドルで1ポンド=1.3ドル、対円で1ポンド=130円の節目をそれぞれ一時割り込み、直近の安値を更新。ただ、英当局は自国の輸出増につながるポンド安を容認する姿勢との観測から、市場関係者の間ではポンドはさらに下落するとみる向きが多い。
みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは「ポンドは対ドルで1ポンド=1.15ドル、対円で1ポンド=120円割れまで下落する余地がある」とし、「ポンド安を通じた円高圧力には注意が必要だ」と話した。(森田晶宏)