
インタビューに答えるマック赤坂氏(松本健吾撮影)【拡大】
「忘れられないのは三菱化成に行ったときかな。会社の連中は『そんなところ、買ってくれるわけない』って言っていたんだが、勝算があった。というのも、子会社に行っていたとき、俺はいじめられていたからね。自分だけお茶を出してくれなかったり、話の輪に入れてくれなかったりね。子会社というのは本社に複雑な感情を抱いている。子会社に出されたのも悪いことじゃなかった。そのときの経験が生きたんだ」
--うまくいったんですね
「三菱化成はやっぱり三菱商事からレアアースを買っていた。けれど何回か通っているうちに、『親会社の奴は給料が高い』、とか『親会社の奴はゴルフの話ばかりして、接待にばかりうつつを抜かしている』とぐちを言うようになった。だからこっちは中国の情報を教えてリスクはあるけれども値段は圧倒的に安いことを強調した。結局、売り上げは俺ひとりで年間20~30億円いった。利益は1億円は出た。普通は課全体でやっとの数字だよ。社長賞を取った」
--そこまでしたのに、辞めてしまうんですよね?
「そう、役員のいすを約束してくれたけどね。こっちは一国一城の主にずっとなりたかった。レアアースとの出合いは本当にラッキーだったけど、一介の商社マンで終わりたくなかったんだ」